企業・組織

Sakana AI

別名: サカナAI / サカナ・エーアイ

David Ha・Llion Jonesらが2023年に東京で設立した日本発のAIスタートアップ。進化的モデルマージで世界注目。

一言で

Sakana AI(サカナAI)とは、元Google Brainの**David Ha(デビッド・ハ)氏とTransformer論文の共著者Llion Jones(リオン・ジョーンズ)**氏らが2023年7月に東京で設立した、日本発のフロンティアAI企業です。

概要

Sakana AIは、規模(スケール)で殴り合う米国の主流AI企業とは異なるアプローチを掲げています。「自然・生物の進化に学び、巨大な計算資源に頼らず強いAIを作る」という思想で、東京を本社に据えました。社名の「Sakana(魚)」は、群れで動く魚の集合知をAIに重ねたものです。

創業からわずか約1年でユニコーン入り(評価額1,000億円超)を達成し、日本最速のユニコーンとして国内外の注目を集めました。共同創業者はDavid Ha氏(CEO・元Google Brain)、Llion Jones氏(CTO・“Attention Is All You Need” 共著者)、伊藤錬氏(COO・元外務省)の3名です。

主なプロダクトと技術

  • Evolutionary Model Merging(進化的モデルマージ): 既存のオープンソースモデルを進化的アルゴリズムで組み合わせ、追加学習なしで新モデルを作る独自手法。
  • AI Scientist: 研究そのものをAIに任せる自律AI研究エージェント。生成論文が査読を通過した事例も発表。
  • ALE-Agent: コーディング最適化エージェント。AtCoder Heuristic Contest 058(2025年12月)で804人の人間参加者を抑えて1位を獲得。
  • Fugu(フグ): 2026年6月22日リリースのマルチエージェント・オーケストレーションAPI。内部の「指揮者」がGPT-5.5/Claude Fable 5/Gemini 3.1 Pro等から最適モデルを動的に選び結果を統合する。
  • Tree search methods / Self-evolving architectures: 進化計算とツリー探索を組み合わせた次世代モデル開発手法。

資金調達と投資家

シリーズAで$214M(約300億円・評価額$1.5B)、2025年11月のシリーズBで$135M(約200億円)を評価額$2.65Bで調達。累計約$347M。主要投資家にはGoogle、Khosla Ventures、NEA、Lux Capital、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、Salesforce Ventures、三菱電機、In-Q-Tel、Macquarie Capital、Citigroup、JAFCO など、米日のテック・金融・政府系VCが名を連ねます。NVIDIAは出資者ではなく、CUDA最適化「TwELL」での技術パートナーです。

2026年の動向

2026年1月23日、Google との戦略的パートナーシップを発表。GoogleのGemini/Gemmaを活用しつつ、**ソブリンAI(国家主権AI)**の文脈で日本市場向けモデルを共同開発しています。5月にはNVIDIAとCUDA最適化「TwELL」(推論20.5%・学習21.9%高速化)、音声LLM「KAME」を相次いで発表。6月22日にはマルチエージェント・オーケストレーションAPI「Fugu(フグ)」をリリースし、複数LLMを動的に使い分ける新領域に踏み込みました。「OpenAIとは競争しない」「規模競争に乗らない」を明言した独自路線が、日本のAI業界に波紋を広げています。

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参考ソース