企業・組織

Anthropic

別名: アンソロピック

Claudeを開発する米国のAI企業。元OpenAI出身のAmodei兄妹が創業し、AI Safetyを重視する。

一言で

Anthropicとは、対話型AI「Claude」を開発する、AI Safety(AIの安全性)を経営の中心に据えた米国のAI企業です。

概要

Anthropicは2021年、元OpenAIの研究担当副社長だったDario Amodei(ダリオ・アモデイ、現CEO)と妹のDaniela Amodei(現社長)を中心に、Jared Kaplanら7名の元OpenAIメンバーが共同で設立しました。スケーリングを優先するOpenAIの方針とAI alignment(整合性)への姿勢の違いから袂を分かち、「最も強力なAIを作りつつ、同時にそれを安全にする方法を見つける」という一見矛盾するミッションを掲げてスタートしました。

本社は米サンフランシスコ。設立わずか5年で評価額9,650億ドルに達し、OpenAIを抜いて世界最大の純粋AI企業となりました。

主なプロダクトとサービス

  • Claudeシリーズ: 対話型AIアシスタント。Claude.aiやClaude API、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI経由で利用可能。最新モデルはClaude Opus 4.8(2026年5月公開)。
  • Claude Code: 開発者向けのコーディング支援CLIツール。エージェント的にコードベースを操作可能。
  • Claude API: 企業・開発者向けの大規模言語モデルAPI。エンタープライズ採用が急拡大。
  • Constitutional AI: 国連人権宣言などを参考にした原則をAIに組み込む独自の学習手法。

AI Safety重視の方針

Anthropicは「責任あるスケーリングポリシー(RSP)」を公開し、能力に応じてAI Safety Level(ASL)を段階的に引き上げる仕組みを採用しています。Constitutional AIによる自己批評・自己修正の学習プロセスは業界のスタンダード議論にも影響を与え、AI Safety研究の中心地となっています。

主要投資家

GoogleはAnthropicの株式を約14%保有(契約上15%が上限)し、2026年4月にはさらに最大400億ドルの追加投資を表明。Amazonは2023年から累計約80億ドルを投資し、保有資産は約740億ドル相当に膨らんでいます。

2026年の動向

2026年5月、シリーズHラウンドで650億ドルを調達し、評価額は9,650億ドルへ。年換算売上は470億ドルを突破し、第2四半期は109億ドルの売上を見込みます。6月1日にはSECにIPO申請(S-1)を機密提出し、早ければ10月の上場が見込まれています。研究面では「Anthropic Economic Index」を継続発表し、Claude利用データから労働市場へのAI浸透度を可視化する取り組みも注目されています。

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参考ソース