モデル・サービス

Fugu

別名: Sakana Fugu / フグ / Fugu Ultra

Sakana AIが2026年6月公開のマルチエージェントAPI。複数のフロンティアAIを束ね、内部の指揮者が最適に振り分け。

一言で

Fugu(フグ)とは、日本のAIスタートアップSakana AIが2026年6月22日に一般公開した、複数のフロンティアAIモデルを1つのAPIで束ねる「マルチエージェント・オーケストレーション」サービスです。

もう少し詳しく

普通のAIサービスは「ChatGPTならGPT、ClaudeならClaude」と1つのモデルが回答します。Fuguは違います。リクエストを受け取ると、内部にいる「Conductor(コンダクタ/指揮者)」と呼ばれる約7億パラメータの小型LLMが、タスクの内容を判断してGPT-5.5・Claude Opus・Gemini 3.1 Proなどのフロンティアモデル群から最適なものを選び、必要に応じて複数モデルに役割分担させて結果を統合します。

キャッチコピーは「One Model to Command Them All」(指輪物語のパロディ)。ICLR 2026で発表された研究「TRINITY」と「Conductor」が技術基盤になっています。

提供形態は2種類。日常タスク向けの標準Fuguと、研究・複雑タスク向けのFugu Ultraです。OpenAI互換APIなので、既存のSDKやLiteLLMからbase_urlを変えるだけで切り替え可能です。

性能と料金

  • LiveCodeBench(コーディング): Fugu Ultra 93.2、Claude Fable 5は89.8
  • GPQA-Diamond(大学院レベル科学): Fugu / Fugu Ultra ともに95.5
  • 料金: Fugu Ultraは $5/1M入力トークン・$30/1M出力トークン、サブスクは月$20〜$200の3プラン

ただしSWE-Bench Pro(86.0対73.7)やHumanity’s Last Exam(53.3対50.0)ではClaude Fable 5に負けています。全領域で勝っているわけではありません。

使われ方の例

  • 国内初の本格採用はサブスクライン社のLINE連携AIエージェント(標準FuguとFugu Ultraを用途で切替)
  • OpenAI互換なので、既存のClaude/GPT利用アプリの差し替えで試せる
  • 複雑な調査・コード生成・科学的推論など、単一モデルで詰まるタスク向け

関連する話題

EU/EEA地域では現時点で利用不可(GDPR対応待ち)。米国製AI依存リスクの回避手段、いわゆる「ソブリンAI(国家主権AI)」の文脈でも注目されています。詳しい仕組み・他社との比較は Sakana Fugu 詳解2026 を参照。

参考ソース