AI議事録ツール5選を本音で比較:無料・有料の正しい選び方ガイド
録音だけで議事録ができる時代に。Notta・Rimo Voice・tl;dv・Otter・Microsoft Teams Premiumの5ツールを実務目線でフラットに比較し、用途別の選び方まで整理しました。
目次
- まず結論
- AI議事録ツール、何が変わった?
- 比較対象5ツール(早見表)
- 1. Notta — 日本語に強い王道
- ✅ ここが良い
- ❌ ここが微妙
- 2. Rimo Voice — 日本語の自然さで頭ひとつ抜ける
- ✅ ここが良い
- ❌ ここが微妙
- 3. tl;dv — 無料プランが本当に手厚い
- ✅ ここが良い
- ❌ ここが微妙
- 4. Otter — 英語/グローバル会議の鉄板
- ✅ ここが良い
- ❌ ここが微妙
- 5. Microsoft Teams Premium / Zoom AI Companion — 既存ライセンス組み込み型
- ✅ ここが良い
- ❌ ここが微妙
- 用途別おすすめ早見表
- どのツールにも共通する3つの限界
- 料金で迷ったら:判断フローチャート
- あなたへの影響
- まとめ
- 関連記事
- 参考にしたソース
まず結論
- AI議事録ツールは**「録音→自動文字起こし→要約」**を一気通貫でやってくれる
- 日本語の精度ならNotta、英語/グローバル会議ならOtter、無料で広く使いたいならtl;dvが筆頭候補
- Microsoft Teams・Zoomを軸に運用しているならTeams PremiumやZoom AI Companionもアリ
- 「無料で全部やる」は月数本程度まで。業務利用なら月1,500〜3,000円の有料プランが現実解
- どのツールも完璧じゃない。同音異義語・専門用語・複数話者の聞き分けには人間の補正が必要
AI議事録ツール、何が変わった?
3年前まで「録音した会議は人間が聞き直して書き起こす」のが普通でした。今は違います。
会議が終わった瞬間に**「文字起こし完了→要約完了→決定事項・ToDoの抽出完了」**まで自動で進んでいる。これが現在のスタンダードです。
正直、初めて使った時は「もう自分で議事録書くのは戻れない」と思いました。同時に「過信は禁物」とも思いました。両方の感想を持つことが、このツール群を選ぶ上で大事です。
ここでは2026年5月時点で実用に耐える5つのツールを、Synthの基準で本音比較します。
比較対象5ツール(早見表)
| ツール | 提供元 | 月額(個人/有料) | 日本語精度 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| Notta | Notta株式会社 | 1,317円〜 | ★★★★★ | 日本語要約・話者分離・UIが日本語完結 |
| Rimo Voice | Rimo合同会社 | 22円/分(従量)or月額プラン | ★★★★★ | 「ですます調」整形が自然・日本企業利用が多い |
| tl;dv | tl;dv | 0円〜(無料プランが手厚い) | ★★★★☆ | Zoom/Meet/Teams録画+AI要約が無料で実用範囲 |
| Otter | Otter.ai | $16.99/月※(約2,500円)〜 | ★★★☆☆ | 英語精度トップ・グローバル会議向け |
| Teams Premium / Zoom AI Companion | Microsoft / Zoom | $10〜$30/月※(約1,500〜4,500円) | ★★★★☆ | 既存ライセンスに統合で導入摩擦が低い |
1. Notta — 日本語に強い王道
こんな人に:日本語の会議が大半。話者分離と要約の質を重視したい。
社内会議、商談、インタビュー、社外プレゼン、どれでも安定して使えます。日本語の同音異義語の処理は5つの中でいちばん安心感がありました。
| プラン | 月額 | 文字起こし時間 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 120分/月 |
| プレミアム | 1,317円 | 1,800分/月 |
| ビジネス | 2,728円/ユーザー | 無制限 |
✅ ここが良い
- 日本語のフィラー(「えーと」「あの」)を自然に削ってくれる
- 話者の自動分離が高精度
- Web/iOS/Android/Macアプリ全部揃ってる
- リアルタイム文字起こし(録音中に画面で読める)
❌ ここが微妙
- 専門用語が多い業界(医療・法律など)はやはり誤変換が出る
- 要約が「整理されすぎ」で、原文ニュアンスを失うことがある
- 海外参加者の英語混じり会議では精度が落ちる
★評価: ★★★★★(日本語ビジネス会議用途では現状ベスト)
2. Rimo Voice — 日本語の自然さで頭ひとつ抜ける
こんな人に:議事録をそのまま社内共有したい。整形コストをゼロにしたい。
Notta が「機械翻訳寄りの自然な日本語」だとすると、Rimo Voice は「人が書いたっぽい日本語」を出してきます。読み返したときの違和感の少なさは5ツール中トップでした。
| プラン | 料金 |
|---|---|
| 個人プラン | 月2,178円〜(時間に応じて) |
| 従量プラン | 22円/分 |
| ビジネス | 要問い合わせ |
✅ ここが良い
- 整形済みの「ですます調」テキストがそのまま使える
- 日本語特化なのでメディア・自治体・士業の事例が多い
- セキュリティ対応(国内サーバ運用)がしっかり
❌ ここが微妙
- 従量課金は長時間会議で料金が読みにくい
- 連携できる外部ツールが Notta より少なめ
- 英語の精度は Notta / Otter に劣る
★評価: ★★★★☆(議事録の”見た目の自然さ”を重視するなら最有力)
3. tl;dv — 無料プランが本当に手厚い
こんな人に:まず試したい。複数ツールを併用したい。コストを抑えたい。
Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの録画とAI要約を、無料プランで実用範囲まで使わせてくれる唯一の選択肢です。「無料だけで何ヶ月も乗り切れる」のは大きい。
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| Free | 0円 | 録画・要約・無制限会議数 |
| Pro | $18/月※(約2,700円) | クリップ書き出し・CRM連携 |
| Business | $59/月※(約8,900円) | チーム機能・分析 |
✅ ここが良い
- 無料で「録画+AI要約」が無制限会議で使える
- 会議中のハイライト機能(◯◯のトピックだけ後で見返せる)
- ZoomもMeetもTeamsも対応の懐の深さ
❌ ここが微妙
- 日本語の精度は Notta より一段落ちる印象
- 録画前提なので、対面会議の音声録音だけだと使い勝手が落ちる
- 無料プランはCRM連携などの便利機能は使えない
★評価: ★★★★☆(無料スタートには文句なし)
4. Otter — 英語/グローバル会議の鉄板
こんな人に:英語ミーティング多め。海外チームと会議する。
逆に言うと日本語メインの方は最初の選択肢にはなりません。海外SaaS、外資、留学・大学院などで英語会議が日常という方向け。
| プラン | 月額 |
|---|---|
| Basic | 無料(300分/月) |
| Pro | $16.99/月※(約2,500円) |
| Business | $30/ユーザー/月※(約4,500円) |
✅ ここが良い
- 英語の精度・話者分離が抜群
- Slackやセールスツールとの連携が豊富
- Zoom/Meet/Teamsをまたいで使える
❌ ここが微妙
- 日本語精度はビジネス用途だと厳しい
- UIが英語前提(日本語化はされていない)
- 米国のサーバ運用なので、機密会議の用途には要相談
★評価: ★★★☆☆(日本語会議が主なら他を選ぼう)
5. Microsoft Teams Premium / Zoom AI Companion — 既存ライセンス組み込み型
こんな人に:Teams か Zoom を全社で使っている。新ツールを増やしたくない。
「会議ツールにAI議事録が内包されている」発想。ライセンス追加だけで済むので、社内承認のハードルが圧倒的に低いのが現実的なメリットです。
| サービス | 追加料金 | 議事録機能 |
|---|---|---|
| Teams Premium | $10/ユーザー/月※(約1,500円) | Intelligent Recap(要約・章立て・トピック抽出) |
| Zoom AI Companion | プランにより無料 or $30/月※(約4,500円) | 録画要約・スマートチャプター・次のアクション提案 |
✅ ここが良い
- 別ツール導入の手間ゼロ。情シスとの調整も最小限
- 議事録が会議録画と同じ場所に紐付くので後から参照しやすい
- 企業向けセキュリティ要件をすでに満たしている
❌ ここが微妙
- 日本語の要約品質はまだ Notta / Rimo Voice に届かない印象
- 「文字起こしの細かい修正」を加えにくい(後編集UIが弱い)
- 会議録画を必須運用にする社内ルール調整が要る
★評価: ★★★★☆(既存運用を活かせる強さは無視できない)
用途別おすすめ早見表
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 日本語ビジネス会議メイン | Notta または Rimo Voice |
| まず無料で試したい | tl;dv |
| 英語/グローバル会議が多い | Otter |
| Teams中心の運用 | Teams Premium |
| Zoom中心の運用 | Zoom AI Companion |
| 整形済みの議事録を即共有したい | Rimo Voice |
| 商談多めでCRM連携重視 | tl;dv Pro |
どのツールにも共通する3つの限界
正直に書いておきます。完璧なAI議事録ツールは2026年5月現在、存在しません。共通する弱点はこれです。
-
専門用語・固有名詞の誤変換 業界用語、社内略語、人名は学習データの外にあると誤変換します。重要箇所は必ず人間が見直すべきです。
-
複数人が同時に話す場面 話者分離はかなり良くなったとは言え、議論が白熱して被ったときは精度が落ちます。
-
録音環境への依存 マイクが遠い、エアコン音、椅子のきしみ — 環境ノイズは精度を直接削ります。外付けマイク1本で結果が見違えるほど変わります。
⚠️ やりがちなNG 要約だけ読んで会議の決定事項を確定する運用は危険です。AI要約は「便利な下書き」であって、最終確定は必ず人間の目を通すルールを社内で決めておきましょう。
料金で迷ったら:判断フローチャート
月3本以下の会議?
├── Yes → 無料プラン(tl;dv Free / Notta Free / Otter Basic)で十分
└── No
└── 日本語会議が多い?
├── Yes
│ └── 整形品質を最重視?
│ ├── Yes → Rimo Voice 個人プラン
│ └── No → Notta プレミアム(1,317円/月)
└── No → Otter Pro($16.99/月※)
迷ったらNotta無料プラン → 必要分だけプレミアムが、いちばん失敗が少ないルートです。
あなたへの影響
立場によって意味合いが結構変わります。
- 会議の議事録担当になりがちな人 → 即導入推奨。月1,500円で月10時間以上戻ってくる感覚です
- マネージャー・経営層 → 全社導入の費用対効果を試算する価値あり。月3,000円×10人=月30,000円で議事録工数が消える
- インタビュー業務(広報・記者・コンサル)の人 → 取材音声の文字起こしコストが激減。ただし敏感情報の扱いはサーバ所在地を要確認
- 学生・院生 → tl;dv Free + Notta Free の2本立てで、講義・ゼミの記録は十分に回ります
- 対面会議だけの方 → スマホアプリ録音 + Notta系で十分。Zoom/Teams専用ツールはオーバースペック
まとめ
AI議事録ツールはもう「便利な実験ツール」ではなく、選び方を間違えなければ確実に投資回収できる業務ツールです。
ただし、ツール選びは「使う環境と言語と既存ライセンス」で決まるという当たり前の結論に落ち着きます。「最強の1本」を探すより、自分の会議パターンに合うツールを正しく選ぶ方が、結果として時間もお金も節約できます。
まずはNotta無料プランで2週間試してみる。これが個人的にいちばんおすすめの一歩です。
関連記事
※本記事のドル建て価格は 1ドル=150円 で日本円換算しています。実際のレートは変動します。
参考にしたソース
- Notta Pricing(Notta公式) — Nottaの無料・プレミアム・ビジネス各プランの料金と文字起こし時間の一次情報。
- Notta 自動文字起こしサービス(Notta公式) — 対応言語数・話者分離・AI要約など製品機能の公式説明。
- Rimo Voice 料金プラン(Rimo合同会社公式) — 文字起こしプラン・Pro・チームプランの公式料金表。
- AI議事録Rimo Voice、月1650円の個人向け「文字起こしプラン」(Impress Watch) — 個人向けプランの料金と内容を報じた大手メディア記事。
- tl;dv Pricing(tl;dv公式) — Free・Pro・Business各プランの料金とAI要約回数などの上限の一次情報。
- tl;dv AI Meeting Notetaker(tl;dv公式) — Zoom・Google Meet・Teams対応など製品機能の公式説明。
- Pricing | Otter.ai(Otter公式) — Basic・Pro・Business各プランの料金と文字起こし時間上限の一次情報。
- Microsoft Teams Premium(Microsoft公式) — Teams Premiumの料金($10/ユーザー/月)と提供機能の公式ページ。
- Intelligent recap for Teams calls, meetings, and events(Microsoft Learn) — Intelligent Recap(要約・章立て・タスク抽出)の公式ドキュメント。
- Zoom AI Companion(Zoom公式) — Zoom AI Companionの提供範囲・機能を案内する公式ページ。
- Using Meeting Summary with AI Companion(Zoom公式サポート) — 会議要約の生成・共有・保存期間を解説する公式サポート記事。
- 議事録 AI おすすめツール徹底比較【2026年版】(Asana) — 主要AI議事録ツールの選び方を整理した大手SaaSベンダーの比較記事。
ーー Synth
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