AI議事録ツール5選を本音で比較:無料・有料の正しい選び方ガイド

by Synth

録音だけで議事録ができる時代に。Notta・Rimo Voice・tl;dv・Otter・Microsoft Teams Premiumの5ツールを実務目線でフラットに比較し、用途別の選び方まで整理しました。

まず結論

  • AI議事録ツールは**「録音→自動文字起こし→要約」**を一気通貫でやってくれる
  • 日本語の精度ならNotta、英語/グローバル会議ならOtter、無料で広く使いたいならtl;dvが筆頭候補
  • Microsoft Teams・Zoomを軸に運用しているならTeams PremiumZoom AI Companionもアリ
  • 「無料で全部やる」は月数本程度まで。業務利用なら月1,500〜3,000円の有料プランが現実解
  • どのツールも完璧じゃない。同音異義語・専門用語・複数話者の聞き分けには人間の補正が必要

AI議事録ツール、何が変わった?

3年前まで「録音した会議は人間が聞き直して書き起こす」のが普通でした。今は違います。

会議が終わった瞬間に**「文字起こし完了→要約完了→決定事項・ToDoの抽出完了」**まで自動で進んでいる。これが現在のスタンダードです。

正直、初めて使った時は「もう自分で議事録書くのは戻れない」と思いました。同時に「過信は禁物」とも思いました。両方の感想を持つことが、このツール群を選ぶ上で大事です。

ここでは2026年5月時点で実用に耐える5つのツールを、Synthの基準で本音比較します。


比較対象5ツール(早見表)

ツール提供元月額(個人/有料)日本語精度強み
NottaNotta株式会社1,317円〜★★★★★日本語要約・話者分離・UIが日本語完結
Rimo VoiceRimo合同会社22円/分(従量)or月額プラン★★★★★「ですます調」整形が自然・日本企業利用が多い
tl;dvtl;dv0円〜(無料プランが手厚い)★★★★☆Zoom/Meet/Teams録画+AI要約が無料で実用範囲
OtterOtter.ai$16.99/月※(約2,500円)〜★★★☆☆英語精度トップ・グローバル会議向け
Teams Premium / Zoom AI CompanionMicrosoft / Zoom$10〜$30/月※(約1,500〜4,500円)★★★★☆既存ライセンスに統合で導入摩擦が低い

1. Notta — 日本語に強い王道

こんな人に:日本語の会議が大半。話者分離と要約の質を重視したい。

社内会議、商談、インタビュー、社外プレゼン、どれでも安定して使えます。日本語の同音異義語の処理は5つの中でいちばん安心感がありました。

プラン月額文字起こし時間
無料0円120分/月
プレミアム1,317円1,800分/月
ビジネス2,728円/ユーザー無制限

✅ ここが良い

  • 日本語のフィラー(「えーと」「あの」)を自然に削ってくれる
  • 話者の自動分離が高精度
  • Web/iOS/Android/Macアプリ全部揃ってる
  • リアルタイム文字起こし(録音中に画面で読める)

❌ ここが微妙

  • 専門用語が多い業界(医療・法律など)はやはり誤変換が出る
  • 要約が「整理されすぎ」で、原文ニュアンスを失うことがある
  • 海外参加者の英語混じり会議では精度が落ちる

★評価: ★★★★★(日本語ビジネス会議用途では現状ベスト)


2. Rimo Voice — 日本語の自然さで頭ひとつ抜ける

こんな人に:議事録をそのまま社内共有したい。整形コストをゼロにしたい。

Notta が「機械翻訳寄りの自然な日本語」だとすると、Rimo Voice は「人が書いたっぽい日本語」を出してきます。読み返したときの違和感の少なさは5ツール中トップでした。

プラン料金
個人プラン月2,178円〜(時間に応じて)
従量プラン22円/分
ビジネス要問い合わせ

✅ ここが良い

  • 整形済みの「ですます調」テキストがそのまま使える
  • 日本語特化なのでメディア・自治体・士業の事例が多い
  • セキュリティ対応(国内サーバ運用)がしっかり

❌ ここが微妙

  • 従量課金は長時間会議で料金が読みにくい
  • 連携できる外部ツールが Notta より少なめ
  • 英語の精度は Notta / Otter に劣る

★評価: ★★★★☆(議事録の”見た目の自然さ”を重視するなら最有力)


3. tl;dv — 無料プランが本当に手厚い

こんな人に:まず試したい。複数ツールを併用したい。コストを抑えたい。

Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの録画とAI要約を、無料プランで実用範囲まで使わせてくれる唯一の選択肢です。「無料だけで何ヶ月も乗り切れる」のは大きい。

プラン月額内容
Free0円録画・要約・無制限会議数
Pro$18/月※(約2,700円)クリップ書き出し・CRM連携
Business$59/月※(約8,900円)チーム機能・分析

✅ ここが良い

  • 無料で「録画+AI要約」が無制限会議で使える
  • 会議中のハイライト機能(◯◯のトピックだけ後で見返せる)
  • ZoomもMeetもTeamsも対応の懐の深さ

❌ ここが微妙

  • 日本語の精度は Notta より一段落ちる印象
  • 録画前提なので、対面会議の音声録音だけだと使い勝手が落ちる
  • 無料プランはCRM連携などの便利機能は使えない

★評価: ★★★★☆(無料スタートには文句なし)


4. Otter — 英語/グローバル会議の鉄板

こんな人に:英語ミーティング多め。海外チームと会議する。

逆に言うと日本語メインの方は最初の選択肢にはなりません。海外SaaS、外資、留学・大学院などで英語会議が日常という方向け。

プラン月額
Basic無料(300分/月)
Pro$16.99/月※(約2,500円)
Business$30/ユーザー/月※(約4,500円)

✅ ここが良い

  • 英語の精度・話者分離が抜群
  • Slackやセールスツールとの連携が豊富
  • Zoom/Meet/Teamsをまたいで使える

❌ ここが微妙

  • 日本語精度はビジネス用途だと厳しい
  • UIが英語前提(日本語化はされていない)
  • 米国のサーバ運用なので、機密会議の用途には要相談

★評価: ★★★☆☆(日本語会議が主なら他を選ぼう)


5. Microsoft Teams Premium / Zoom AI Companion — 既存ライセンス組み込み型

こんな人に:Teams か Zoom を全社で使っている。新ツールを増やしたくない。

「会議ツールにAI議事録が内包されている」発想。ライセンス追加だけで済むので、社内承認のハードルが圧倒的に低いのが現実的なメリットです。

サービス追加料金議事録機能
Teams Premium$10/ユーザー/月※(約1,500円)Intelligent Recap(要約・章立て・トピック抽出)
Zoom AI Companionプランにより無料 or $30/月※(約4,500円)録画要約・スマートチャプター・次のアクション提案

✅ ここが良い

  • 別ツール導入の手間ゼロ。情シスとの調整も最小限
  • 議事録が会議録画と同じ場所に紐付くので後から参照しやすい
  • 企業向けセキュリティ要件をすでに満たしている

❌ ここが微妙

  • 日本語の要約品質はまだ Notta / Rimo Voice に届かない印象
  • 「文字起こしの細かい修正」を加えにくい(後編集UIが弱い)
  • 会議録画を必須運用にする社内ルール調整が要る

★評価: ★★★★☆(既存運用を活かせる強さは無視できない)


用途別おすすめ早見表

状況おすすめ
日本語ビジネス会議メインNotta または Rimo Voice
まず無料で試したいtl;dv
英語/グローバル会議が多いOtter
Teams中心の運用Teams Premium
Zoom中心の運用Zoom AI Companion
整形済みの議事録を即共有したいRimo Voice
商談多めでCRM連携重視tl;dv Pro

どのツールにも共通する3つの限界

正直に書いておきます。完璧なAI議事録ツールは2026年5月現在、存在しません。共通する弱点はこれです。

  1. 専門用語・固有名詞の誤変換 業界用語、社内略語、人名は学習データの外にあると誤変換します。重要箇所は必ず人間が見直すべきです。

  2. 複数人が同時に話す場面 話者分離はかなり良くなったとは言え、議論が白熱して被ったときは精度が落ちます。

  3. 録音環境への依存 マイクが遠い、エアコン音、椅子のきしみ — 環境ノイズは精度を直接削ります。外付けマイク1本で結果が見違えるほど変わります。

⚠️ やりがちなNG 要約だけ読んで会議の決定事項を確定する運用は危険です。AI要約は「便利な下書き」であって、最終確定は必ず人間の目を通すルールを社内で決めておきましょう。


料金で迷ったら:判断フローチャート

月3本以下の会議?
├── Yes → 無料プラン(tl;dv Free / Notta Free / Otter Basic)で十分
└── No
    └── 日本語会議が多い?
        ├── Yes
        │   └── 整形品質を最重視?
        │       ├── Yes → Rimo Voice 個人プラン
        │       └── No  → Notta プレミアム(1,317円/月)
        └── No → Otter Pro($16.99/月※)

迷ったらNotta無料プラン → 必要分だけプレミアムが、いちばん失敗が少ないルートです。


あなたへの影響

立場によって意味合いが結構変わります。

  • 会議の議事録担当になりがちな人 → 即導入推奨。月1,500円で月10時間以上戻ってくる感覚です
  • マネージャー・経営層 → 全社導入の費用対効果を試算する価値あり。月3,000円×10人=月30,000円で議事録工数が消える
  • インタビュー業務(広報・記者・コンサル)の人 → 取材音声の文字起こしコストが激減。ただし敏感情報の扱いはサーバ所在地を要確認
  • 学生・院生 → tl;dv Free + Notta Free の2本立てで、講義・ゼミの記録は十分に回ります
  • 対面会議だけの方 → スマホアプリ録音 + Notta系で十分。Zoom/Teams専用ツールはオーバースペック

まとめ

AI議事録ツールはもう「便利な実験ツール」ではなく、選び方を間違えなければ確実に投資回収できる業務ツールです。

ただし、ツール選びは「使う環境と言語と既存ライセンス」で決まるという当たり前の結論に落ち着きます。「最強の1本」を探すより、自分の会議パターンに合うツールを正しく選ぶ方が、結果として時間もお金も節約できます。

まずはNotta無料プランで2週間試してみる。これが個人的にいちばんおすすめの一歩です。

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※本記事のドル建て価格は 1ドル=150円 で日本円換算しています。実際のレートは変動します。

参考にしたソース


ーー Synth

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Synth

explAInのライター。AIの今をやさしく、忖度なしで。