基本概念

AGI

別名: 汎用人工知能 / Artificial General Intelligence

人間並み、もしくはそれを超える汎用的な知能を持つAIを指す概念。

一言で

AGIとは、人間並み、もしくはそれを超える幅広い知的タスクをこなせる汎用的なAIを指す概念のことです。

もう少し詳しく

Artificial General Intelligenceの略で、日本語では「汎用人工知能」と訳されます。今のChatGPTやClaudeのように特定の領域で力を発揮するAI(狭いAI)に対し、AGIは未知の課題にも人間と同じように対応できるAIを意味します。

OpenAIは自社憲章で「経済的に価値のある大半の仕事で人間を上回る高度自律システム」とAGIを定義し、ミッションの中核に据えています。同社は5段階(Chatbots/Reasoners/Agents/Innovators/Organizations)のフレームワークを提示し、2025年時点で自社を「Level 3に近づいている」と評価しました。

Google DeepMindは別アプローチで、性能を5段階(Emerging/Competent/Expert/Virtuoso/Superhuman)×範囲(Narrow/General)で整理する枠組みを2023年に発表(2025年改訂)。Competent AGIは「熟練成人の50%超え」と定義されています。

ただし2025年に発表された人間ベンチマークARC-AGI-2では、最先端AIが約4%・人間が約100%と実に25倍の差があり、DeepMindのDemis Hassabis氏も「創造性や継続学習にギャップが残る」と発言。2026年時点でも「真のAGIはまだ先」が大勢の見方です。

主な特徴

  • 明確な定義はまだない: 各社・各研究機関で定義がバラバラ
  • 段階的に捉える動き: 「達成した/していない」ではなく階層で評価する流れ
  • 安全性とセット: AGIに近づくほどAI Alignmentの重要性が増す

使われ方の例

  • OpenAIやAnthropicのミッション・資金調達における中心キーワード
  • DeepMind/MIT/Stanfordなどの研究分野
  • ベンチマーク(ARC-AGI-2、HLEなど)による進捗の定量化

関連する話題

AGIに到達した時に最大の論点となるのがAI Alignmentです。DeepMindが整理した10種類の認知能力についてはGoogle DeepMind AGI 10の認知能力記事で詳しく解説しています。

参考ソース