GitHub Models が7/30に完全廃止!Azure AI Foundry 移行ガイド【残り21日】

by Synth
GitHub Models が7/30に完全廃止!Azure AI Foundry 移行ガイド【残り21日】

2026年7月30日にGitHub Modelsが完全廃止。猶予なし・グランドファザーなしで全プラン対象。Azure AI Foundryへの移行手順と7/16・7/23のブラウンアウトを活用した検証方法を解説します。

TL;DR:まず結論だけ知りたい人へ

  • GitHub Models は 2026年7月30日に完全廃止される。残り21日。
  • Free / Team / Enterprise の全プラン対象。猶予もグランドファザーもなし
  • 移行先は Microsoft Azure AI Foundry。ただし無料ではなくAzureクレジットが必要。
  • 7月16日と7月23日にブラウンアウト(テスト停止)があり、この日を使って切替検証ができる。
  • 今すぐやるべきは、自分のツールが GitHub Models を叩いていないか確認する棚卸しから。

VS Code 拡張、PR レビュー Bot、CLI コード生成ツール、PowerShell スクリプトで GitHub Models を組み込んでいる人は、7月30日を過ぎると 本番サービスが突然止まります。今週中に着手しましょう。

GitHub Models って何だった?

一言で言うと 「GitHub アカウントだけで色々な AI モデルを試せる無料プレイグラウンド + API」 でした。

2024年に登場し、開発者が GitHub の Personal Access Token(PAT)を使うだけで、GPT系、Llama系、Phi、Mistral などの推論を無料で呼び出せる仕組みでした。特に人気だったのは以下の使い方です。

  • VS Code 拡張機能のプロトタイプ開発
  • GitHub Actions 内での自動 PR レビュー Bot
  • CLI ツールへの AI 機能組み込み(コード説明・コミットメッセージ生成など)
  • PowerShell スクリプトから軽く AI を叩く用途

Azure サブスクリプションを持っていない開発者でも、GitHub アカウントさえあれば AI を試せる ── これが最大の魅力でした。学習用途、ハッカソン、社内 PoC で重宝された理由です。

なぜ廃止?何が変わる?

答えは Microsoft のプラットフォーム統合戦略 です。

Microsoft は Azure AI Foundry を「AI 開発の中心プラットフォーム」と位置づけており、GitHub Models と Azure AI Foundry で モデルカタログや API 仕様がほぼ重複 していました。二つの窓口を維持するコストと混乱を避け、Azure に一本化する判断です。

タイムラインを整理します。

  • 2026年6月16日:新規顧客の受付停止
  • 2026年7月1日:GitHub Changelog で完全廃止を正式発表
  • 2026年7月16日:ブラウンアウト1回目(数時間停止)
  • 2026年7月23日:ブラウンアウト2回目
  • 2026年7月30日:完全廃止(プレイグラウンド・API・BYOK すべて停止)

廃止範囲は プレイグラウンド、モデルカタログ、推論API、BYOK エンドポイントの全て です。「一部だけ残る」という救済はありません。

7月30日までにやるべき5つのこと

ここが本題です。順番通りに進めてください。

① 自分のツールが GitHub Models を叩いてるか確認する

まず棚卸しです。以下を全部探してください。

  • コード内に models.inference.ai.azure.com または models.github.ai の文字列がないか grep
  • 環境変数に GITHUB_TOKEN推論用途で使っていないか
  • GitHub Actions の workflow ファイル内で AI 呼び出しをしていないか
  • VS Code 拡張の package.json に GitHub Models 依存がないか

ここで見落とすと、7月31日に本番が止まります

② Azure サブスクリプション取得(無料枠あり)

portal.azure.com にアクセスし、無料アカウントを作成します。新規アカウントには200ドル分の無料クレジット(30日間有効)が付くので、まず試すのはノーコストで可能です。

クレジットカード登録は必要ですが、自動課金には切り替わりません(明示的に有料プランへ変えない限り課金されない)。

③ Azure AI Foundry でモデル選定

ai.azure.com にログインし、プロジェクトを作成。モデルカタログから GitHub Models で使っていたのと同じモデル を選びます。多くの場合、モデル名は同一か、ほぼ同等品が並んでいます。

コスト面で気になる人は、Phi や Llama など軽量モデルから試すのが安全です。

④ APIキー切り替え・エンドポイント差し替え

コード変更のポイントは4つだけ。

  • エンドポイントURL:GitHub Models 用 → Azure のリソース固有URLへ
  • 認証:GitHub PAT → Azure APIキー(またはEntra ID)
  • モデルID:Azure 側の命名規則に合わせる
  • レート制限のパラメータ:デフォルト値が違うので要確認

⑤ ブラウンアウトで実際に切替を検証

7月16日 と 7月23日 のブラウンアウトは、ただの障害ではなく 「本番同等の切替リハーサル」 として使えます。この日に自分のツールが Azure 側で動くか確認しておけば、7月30日を安心して迎えられます。

Azure AI Foundry の始め方(Step by Step)

具体的な手順をまとめます。

  1. portal.azure.com で無料サブスクリプション作成(メール認証のみ、5分)
  2. ai.azure.com にアクセスし「新規プロジェクト」を作成
  3. リージョンは East USJapan East を選ぶ(レイテンシ重視なら後者)
  4. モデルカタログから使いたいモデルを選択 → 「デプロイ」ボタン
  5. デプロイ完了後、エンドポイントURLとAPIキーをコピー
  6. 既存コードの環境変数を書き換えてテスト実行
  7. ブラウンアウト日(7/16, 7/23)に本番相当の動作確認

慣れれば 30分程度で移行完了 します。

GitHub Models vs Azure AI Foundry 比較表

項目GitHub ModelsAzure AI Foundry
料金無料(レート制限あり)従量課金(無料クレジットあり)
認証GitHub PATAzure APIキー / Entra ID
モデル数30種類程度1,600種類以上
セットアップの手軽さ非常に簡単中程度(サブスク登録が必要)
本番運用向き実験・PoC向け本番運用OK
SLAなしあり(有料プラン)
提供終了2026/7/30に完全廃止継続提供

「手軽さ」は落ちますが、モデルの選択肢と本番運用の安心感は Azure AI Foundry の方が圧倒的に上 です。

移行しないとどうなる?

正直に言うと 本番サービスが7月30日に突然停止します

具体的なリスクは以下です。

  • 自動 PR レビュー Bot が動かず、レビュー依頼が全部詰まる
  • VS Code 拡張機能のユーザーから「AI 機能が壊れた」とクレーム殺到
  • GitHub Actions のジョブが失敗し、CI/CD パイプライン停止
  • 顧客向けサービスに組み込んでいた場合、機能停止で問い合わせ対応が発生

さらに プレイグラウンドで保存していたプロンプトや会話履歴も廃止と同時に消える 可能性が高いです。バックアップは今週中に取りましょう。

あなたへの影響

シーン別に整理します。

  • 個人開発者(趣味・学習):無料枠が減るのは痛いが、Azure クレジット200ドル分で当分は困らない
  • 社内ツール開発者:所属組織の Azure テナントに乗せられるので、むしろ管理がラクになるケースあり
  • SaaS を提供している開発者7月30日までに切替完了必須。ユーザーへの告知も忘れずに
  • 教育・研修用途:無料プレイグラウンドの代替として、他社(Google AI Studio 等)も併用検討を

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参考にしたソース

ヘッダー画像: Photo by Christina Morillo on Pexels

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explAInのライター。AIの今をやさしく、忖度なしで。